【ネタバレ注意】
本レビューは各エピソードごとの内容を詳しく解説しており、当該回のネタバレを含みます。なお、今後のエピソードに関するネタバレは含んでおりませんのでご安心ください。
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登場人物とキャスト
新たな登場人物
- タニア・ハイタワー(シボーン・マーフィー):記者
- ヴァネッサ・ノリス(クリスティン・ドッドソン):タヴィオのガールフレンド
- メラニー・ノリス(ブリアナ・スタークス):ヴェネッサの姉妹
- タヴィー(バイエン・ホフマン):ヴァネッサの息子
- ナンシー(カレン・ロビンソン):デイモンのピアノの先生
前回からの登場人物
- アレックス・クロス(オルディス・ホッジ):主人公、ワシントンDC警察の刑事
- ジョン・サンプソン(イザイア・ムスタファ):アレックスの相棒
- レジーナ・”ナナ・ママ”・クロス(ファニタ・ジェニングス):アレックスの祖母
- エル・モンテイロ(サマンサ・ウォークス):アレックスの恋人
- ケイラ・クレイグ(アロナ・タル):FBI捜査官
- デイモン・クロス(ケイレブ・エライジャ):アレックスの息子
- ジャニー・クロス(メロディ・ハード):アレックスの娘
- アンダーソン警察署長(ジェニファー・ウィグモア):ワシントンDC警察署長
- シャノン・ウィトマー(エロイーズ・マンフォード):ラムジーに狙われる女性
- オラシーン・マッシー(シャロン・テイラー):警部補
- アミエリン・ヴェガ(メルセデス・デ・ラ・ゼルダ):刑事
- ショーナ・デ・ラックナー(ステイシー・グリーンウェル):刑事
- アクバル(ドウェイン・マーフィー):刑事
- クリス・ウー(ジェイソン・ロゲル):分析官
- エド・ラムジー(ライアン・エッゴールド):町の有力者
- ボビー・トレイ(ジョニー・レイ・ギル):ラムジーに雇われている元警察官
- エミール・グッドスピード(ドノヴァン・ブラウン):事件の被害者
- タヴィオ・レモンズ(ダマニ・D・シーズ):ギャングのボス
- マリア・クロス(ショーンティー・シューラー・アーヴィング ): アレックスの亡き妻
ストーリー
無くなったタヴィオの携帯電話
狙撃されたタヴィオが所持していたはずの携帯電話が行方不明になっている。エミールの最後の通話相手がタヴィオであったことから、アレックスとジョンは事件解明の鍵として、その携帯電話の捜索に乗り出す。
その後、二人が静かに食事をしている最中、突如、記者のハイタワーが現れる。情報を求める彼女が鋭く質問を投げかけるが、アレックスは毅然と「ノーコメント」と答える。
タヴィオが撃たれた際の映像を再確認したところ、彼と一緒にいた女性が、撃たれたタヴィオから携帯電話を盗む姿が映っていた。この新たな手掛かりを得たアレックスとジョンは女性の捜索を開始する。
一方、その女性ヴァネッサはタヴィオの携帯電話を手に「正義を果たしてくれる人にこれを届けに行く」と宣言し姉(もしくは妹)のメラニーに息子のタヴィーの世話を託す。
ラムジーの企み
ラムジーは新たなターゲットであるシャノンと初めて顔を合わせる。シャノンはラムジーがプロフィールに別人の写真を使用していたことに厳しく指摘する。しかし、ラムジーはシャノンの警戒心を解き、食事に誘うことに成功する。その後、二人は徐々にデートを重ねるようになる。
一方、なくなったタヴィオの携帯電話を警察が探していることを知り焦るラムジー。彼はボビーに携帯電話の回収に向かわせる。
ジャニーを呼ぶ声
ジャニーが家の外で遊んでいると、どこからか誰かの声がかすかに聞こえてきた。声に導かれるようにジャニーはその音のする方へ歩みを進める。しかし、辿り着いた先には誰の姿もなく、アレックスが取り付けた防犯カメラがあるだけだった。
アレックスが家に戻ると、ジャニーが遊んでいた場所に突如として数字が書かれていた。そこには「115 147」と刻まれており、これは妻マリアが死亡した日時、すなわち1月15日午前1時47分を示していた。その瞬間、アレックスの胸中に混乱と衝撃が走る。
白い馬
タヴィオと一緒にいた女性がヴァネッサであることが判明し、アレックスは急いで彼女の家へと向かう。しかし、家に着くとヴァネッサの姿はなく、彼女の息子タヴィーから「ママにあったら白い馬に乗る」という謎めいた言葉を聞く。
一方そのころ、ヴァネッサはモーテルに宿を取り、記者のハイタワーに電話をかけていた。彼女はエミールの電話に関する話があると告げる。
アレックスの息子デイモンは、ピアノの特待生となる絶好のチャンスを放棄しようとしていた。しかし、アレックスの祖母レジーナの説得を受け、最終的にレッスンを続けることを決意する。
ジャニーの一件から家族への不安を募らせるアレックスは、エルとの食事会デートを見送ろうとしていたが、ジョンの助言により彼女の家へ向かうことを決める。エルとの穏やかなひとときを過ごし、二人の距離がさらに縮まる瞬間を迎えようとするが、「まだ心の準備ができていない」とアレックスは距離を置いてしまう。
エルの家を後にしたアレックスに電話がかかってきた。相手はケイラで、タヴィオの携帯電話の信号を探知したという知らせだった。アレックスは急いでケイラに話を聞きに向かったが、探知できたのは大まかな位置だけで、具体的な場所の手掛かりは得られなかった。
アレックスはヴァネッサの息子タヴィーが口にした「白い馬」という言葉が、何かのヒントになっていると考える。彼女の生活習慣や行動範囲を分析し、白い馬のオブジェがあるモーテルにヴァネッサがいると推測する。
モーテルでの悲劇
買い物から戻ったヴァネッサがモーテルの自室に入ると、そこにはボビーが待ち構えていた。彼はタヴィオの携帯電話の暗証番号を解除するよう強引に要求する。ヴァネッサは隙を見て逃走を試みるが、ボビーに捕まり暴行を受けてしまう。
モーテルを特定したアレックスとジョンは、従業員からヴァネッサが滞在する部屋を聞き出し、急いで彼女の部屋へ向かう。
その頃、ヴァネッサはボビーの要求に応じてタヴィオの携帯電話の暗証番号を解除しつつ、警察が近づいていることに気を取られている彼の隙を突き、データを自身の携帯電話に転送することに成功する。しかし、その行動に気づいたボビーはナイフでヴァネッサの喉を切り、逃走を図る。
アレックスとジョンはヴァネッサの部屋にたどり着き、ガラス越しに彼女が首を押さえ、苦しそうにもがいている姿を目にする。アレックスはガラスを破り彼女を助け出そうとするが、ヴァネッサは彼の腕の中で静かに息を引き取る。その瞬間、アレックスの脳裏には、亡き妻マリアの最期の姿が重なり、深い悲しみと無力感が押し寄せる。
アレックスはヴァネッサの家を訪れ、まだ彼女が亡くなった事実を知らないタヴィーにこう伝える。「今日は最悪の日になる。でも、忘れないでほしい。君の心にはパパとママが授けた強さが宿っている。そして君は、その強さを持つスーパーヒーローなんだ。」
エミールの最後の電話
ヴァネッサの家をあとにしたアレックスは、ジョンが待つ車の中でエミールの最後の電話の内容を聞かされる。
「タヴィオ、俺だ。誘われて男の家に来たが体がおかしい。迎えに来てくれ、プライス通り41番地だ。」
一方その頃、そのプライス通り41番地の家にシャノンが訪れていた。家から出てきたのはラムジーだった。シャノンは招かれるまま家に入ったが、全てはラムジーの罠だった。手の消毒液には皮膚から吸収されるフェンタニルが混入されており、シャノンは気を失ってその場に倒れてしまう。
考察と感想
ラムジーの心理と殺人の目的
ラムジーがエミール殺害の犯人であり、また連続殺人犯として目的が単純な殺人衝動ではなく、「死刑囚と似た人を選んで殺す」という特殊なパターンが見られます。ラムジーには過去のトラウマだったり、歪んだ執念のようなものがあるんでしょうか。この心理状態を掘り下げることで、ラムジーがなぜこうした異常行動に至ったのか、その背景やトリガーを解明する手掛かりが見つかる可能性があります。彼の行動の根底にあるものが明かされることで、物語のテーマやメッセージがさらに深まることを期待したいところです。
また、ラムジーの動機が明らかになることで、彼の行動が単なる犯罪ではなく、より複雑な人間性を反映したものとして描かれる可能性もあります。今後のエピソードで、この謎がどのように解き明かされるのか注目したいですね。
ジャニーを呼ぶ声の主
ジャニーに話しかけていた人物が誰だったのか、非常に気になります。前回の最後にアレックスに電話をかけてきた人物が声の主である可能性が高いように思えます。この行為はアレックスにかなりの心理的な影響を与えることに成功してますね。
個人的に興味深いのは、数字がいつ書かれたのかという点です。ジャニーが遊んでいる時や、声に導かれて向かっていった時、またレジーナがジャニーを探しに行った時には数字がまだ存在していなかったことがポイントです。そして、アレックスが帰宅した時には既に数字が書かれていたという事実を考慮すると、防犯カメラの前にジャニーとレジーナが立っている間に、誰かが数字を記したということなんでしょうか。
スーパーヒーロー
アレックスが、母ヴァネッサを失った(ことをまだ知らない)タヴィーに、「君はスーパーヒーローだ」と伝えるシーンがありました。ヒーローコンプレックスを抱える彼がこの言葉を口にする心理には、非常に興味深いものがあります。
アレックス自身、亡き妻マリアの死という深い悲しみを経験しており、タヴィーに向けた言葉には、自らの過去と重なる部分が含まれているのでしょう。「スーパーヒーロー」という言葉は、アレックス自身がこれから立ち向かうであろう困難に打ち勝つためのメッセージとして、タヴィーを通じて自分自身に向けて投げかけているようにも感じられますね。
気になる展開
エミールの電話の内容から、犯人がラムジーであることはすぐに特定できそうです。ラムジーは切れ者なので、どのような策略を練ってくるのか注目が集まります。また、アレックスの家族を脅かす謎の人物の正体と目的も気になるところです。
さらに、アレックスとエルの恋の行方や、デイモンが特待生になれるかどうかも見逃せないポイントです。それぞれのストーリーが複雑に絡み合い、今後の展開から目が離せません!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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