【ネタバレ注意】
このレビューには『The Last of Us|ラストオブアス』シーズン2第5話「愛を感じよ」のネタバレが含まれています。未視聴の方はご注意ください。
ラストオブアスシーズン2第6話「代償」あらすじ
前回までのおさらい
エリーとディーナは、窮地に陥ったところをジェシーに救われる。3人は逃げ込んだ公園で、セラファイト(スカー)がWLF兵を処刑している現場に遭遇。隠れて様子を見ていたが発見されてしまい、エリーは囮となってジェシーとディーナを逃がす。
その後、エリーは逃げ込んだ先で、目的地としていた病院を発見する。エリーは病院に忍び込み、ノラを追い詰める。やがてノラは胞子を吸い込んでしまい、エリーは彼女にアビーの居場所を問い詰める。
窓から柔らかな朝日が差し込むジャクソンの自宅。エリーはベッドの上で目を覚ます。ジョエルが優しく「おはよう」と声をかけると、エリーも微笑みながら「おはよう」と返した。
あらすじ
ジョエルとエリーがジャクソンの町で暮らし始めてから、2か月が経った。ある日、エリーは炊事場で腕を鍋に押し当て、火傷を負ってしまう。
翌日はエリーの15歳の誕生日。ジョエルは修理したギターを彼女に贈り、その特別な日を祝う。
それから1年後、16歳の誕生日を迎えたエリーは、ジョエルとともに森の奥へと進み博物館にたどり着く。館内ではしゃぐエリーは、宇宙ヘルメットをかぶり、ジョエルとともに宇宙船の中へ。彼女はそこで、打ち上げの瞬間を疑似体験するのだった。
1年後、エリーの17歳の誕生日。ジョエルは誕生日ケーキを持って巡回から帰宅するが、エリーが腕にタトゥーを入れているのを目撃し、口論になる。エリーは自分の部屋を離れ、ガレージで暮らすことを決める。ベッドを運ぼうとするが、ジョエルに止められ、ガレージの整備が終わるまで数日待つようにと言われる。そしてジョエルはエリーに、なぜ蛾の絵を描くのか尋ねる。エリーは、夢について書かれた本の中で、蛾が何かの象徴であると知ったと答える。
後日、ジョエルはゲイルに蛾が何を象徴するのかを尋ねる。ゲイルは「死」と答える。
2年後、エリーの19歳の誕生日。ジョエルはついにエリーの巡回を許可し、ふたりは馬に乗って森の中を進む。途中、ジョエルの無線にユージーンたちからの応援要請が入る。ジョエルはエリーに町へ戻るよう指示するが、エリーは同行を強く希望する。ふたりが現場に到着すると、感染者に噛まれ負傷したユージーンを発見する。
ユージーンは発症まで時間があるため、死ぬ前に町へ戻りゲイルと会わせてほしいと懇願する。ジョエルはルールを理由に拒否するが、エリーはユージーンがまだ正気を保っていることを確認し、ジョエルに町へ連れて帰るよう説得する。ジョエルはエリーの言葉に応じ、ユージーンを町へ戻すことを約束する。
エリーは途中で置いてきた馬を連れてくるためその場を離れる。ジョエルはユージーンを湖畔の近くへ誘導し、静かに銃を向ける。エリーが馬を連れて戻ると、ユージーンはすでにジョエルに撃たれ、息絶えていた。
ジョエルはユージーンの遺体を運び、エリーとともに町へ戻る。ゲイルはユージーンの亡骸と対面し、ジョエルから「ユージーンは自ら命を絶った」と告げられる。しかし、エリーは真実をゲイルに語るのだった。
9か月後、2029年を迎えようとしていたダンスパーティーの夜。エリーと口論したジョエルは、気持ちを落ち着かせるために家へ戻り、玄関先でギターを弾いていた。
帰宅したエリーは、ジョエルに5年前の真実を問いただす。「嘘をついたら今度こそ終わり」と強く告げると、ジョエルは深く息をつき、涙をこぼしながら本当のことを語り始める。
ラストオブアスシーズン2第6話「代償」感想
今回のエピソードでは、ジョエルとエリーがジャクソンの町で暮らし始めてからの5年間に起きた出来事が描かれました。オープニングの最後に、再びふたりのシルエットが浮かび上がる演出が印象的でしたね。前回のエピソードのラストにジョエルが登場したこともあり、今回は回想の話かと気づいた方も多かったのではないでしょうか。
久しぶりにジョエルとエリーが2人で映るシーンを見て、なんとも言えない感慨深さを感じました。エリーの15歳と16歳の誕生日は、微笑ましい時間が流れていましたが、17歳の誕生日以降は関係が悪化していく様子が描かれ、それがジョエルのいない今だからこそ、より切なく胸に響きました。
そして、第1話で弦がボロボロになっていたギター。最初はジョエルとエリーの関係の悪化を象徴するものかと思いましたが、まさかの「修理して15歳のエリーの誕生日にジョエルがプレゼントしたギター」だったとは…!これは考えさせられますね。ジョエルとの関係が険悪になっても、エリーはずっとこのギターを弾いていたのでしょうか。ジョエルに対する不信感が募りながらも、ギターを弾くことで心のどこかで彼との絆を大切にしていたのでは…なんてことを考えずにはいられませんでした。
ジョエルとエリーがケンカした夜のシーンは、今回のエピソードの中でも特に心を揺さぶる場面でしたね。第1話では、帰宅したエリーが玄関先でジョエルがギターを弾いているのを目にし、何も言葉を交わさずにガレージへ向かうところで終わっていました。しかし、実はその後に続きがあったことが明かされました。
ジョエルが涙を流しながらエリーの問いに答える場面は、ただ見るだけで胸が締めつけられるような感覚でした。この会話が、ふたりにとって最後の会話になると思うと、なおさら切なさが増します。ジョエルのしたことは決して許されるものではないけれど、「もしやり直せたとしても俺は同じことをする」という彼の言葉には、彼自身の確固たる信念と葛藤が込められていました。
エリーは「一生許せない」と言いながらも、ディーナの子どもの親になるという今の彼女の状況を考えると、ジョエルの決断の重みを少しでも感じられる日が来るのではないか――そんなことを願わずにはいられませんね。
このエピソードを通じて、ジョエルとエリーの関係性の変化をじっくりと感じることができました。彼らの歴史が積み重なっていく過程を見守るのは、時に切なく、時に温かく、それでいて目が離せなくなるものでした。
皆さんはどの場面が特に心に残りましたか?
さて早いもので次回はいよいよシーズン2最終話です。
エリーの復讐劇の行方はどうなるのか次回のエピソードも目が離せません!
それではまた次回!
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