ハーランコーベン原作、ポーランド発のNetflixドラマシリーズ「ジャスト・ワン・ルック」
ドラマ基本情報やストーリー、見どころと感想のレビューです。
『ジャスト・ワン・ルック』ドラマ概要
原題: Tylko jedno spojrzenie
ジャンル: サスペンス、ミステリー
公開年: 2025年
エピソード数: 1シーズン(全6エピソード)
配信プラットフォーム: Netflix(日本語吹き替えなし)
※2025年3月時点の情報です
『ジャスト・ワン・ルック』ストーリー
主人公はグレタという女性です。家族思いの夫ヤツェクと、かわいい2人の子供がいます。
彼女は、15年前にコンサート会場で起きた火災の被害者であり、生存者でもあります。
事故当時の記憶はほとんどなく、断片的な記憶が残っているのみ。グレタはその悪夢に苛まれながらも、愛する家族と幸せな日々を送っていました。
そんなある日、家族旅行の写真を現像してもらったグレタ。
彼女は、現像された写真の中に見覚えのない一枚の古ぼけた写真が紛れていることに気づきます。
その写真には4~5人くらいの若い男女が写っており、その中のひとりの女性の顔には赤いバツマークが付けられていました。
そしてその中のひとりは夫ヤツェクにどことなく似ている。
そう思ったグレタは、仕事から帰ってきたヤツェクに写真のことを尋ねます。
「この写真知ってる?」「この男の人、あなたに似てない?」
「知らないな、俺はもっと男前だろ?」ごまかすように答えるヤツェク。
彼はそのあとグレタの隙を見て写真を盗み、車でどこかへ出かけて行ってしまいます。
雨の中どこかのバス停らしき場所でだれかと電話で話しているヤツェク。
「もう耐えられない」「もう彼女にうそはつけない」
そのあと車でまたどこかへ走り出したヤツェクは、後ろの車に尾けられていることに気づきます。
どこかのショッピングモールらしき建物の駐車場に車をとめ、そこに彼のあとを尾けてきた車も入ってくる。
車を降り、その車のもとへ歩いて向かうヤツェク。
「俺に構うな」
と彼はその車に乗っていた男に忠告し、自分の車に戻ろうとするも背後からその男が襲い掛かる。
気絶するヤツェクを彼の車のトランクにつめ、男は自分の車を捨て彼の車で走り去ってしまう。
グレタは警察に相談するが、失踪から48時間経過しないと届出が出せず捜索もできないと言われてしまいます。
なんとか手掛かりを掴もうと彼女は夫が行方不明になっていることをFacebookに投稿します。
そしてそのグレタの投稿をスマホで見ているひとりの男。
ー15年前ー
コンサート事故後グレタが入院していた病院で、その男は彼女の耳元でこう囁く。
「コンサート後の出来事がバレれば・・・君は死ぬ」と。
以上が第一話の大まかな話の流れとなっています。
ん~次から次に色んな謎や疑問が出てきますね。
・写真を仕込んだのは誰か
・ヤツェクを暴行し、車で連れ去った男の正体は
・ヤツェクは何を隠していて、誰と電話していたのか
・15年前の事故の真相とは
果たしてグレタは無事ヤツェクを探し出すことができるんでしょうか
『ジャスト・ワン・ルック』登場人物
※画像は生成AIを使用した似顔絵です

・グレタ
今作の主人公。ジュエリーデザイナー。2児の母。
15年前、あるバンドのコンサートで会場の火災事故に遭遇していて、
その火災で当時の恋人であるラファウを失っています。
精神的トラウマからか、その事故前後の数日間の記憶がほとんど抜け落ちている様子。
それでも会場が炎に包まれる様子なんかは断片的に覚えていて、それが悪夢となって彼女を苦しめています。
今ではフランスで出会ったヤツェクと結婚し、2人の子供にも恵まれ幸せな日々を過ごしていました。
ところが、ある一枚の写真がきっかけで彼女の人生が大きく動き始めます。
夫の失踪という危機的な状況の中、彼女は愛する夫を探し出すため、真実を追い求める姿勢は心打たれるものがあります。
また、この事件を通して彼女が力強く成長していく様子も重要な見どころのひとつとなっています。
演じるのはマリア・デブスカさん。ポーランドの実力派の女優さんです。
15年前のあどけなさが残る感じや、火災事故による記憶喪失で暗い影を落としている様子、果敢で事件の真相を掴もうと奮闘する姿などを巧みに演じられていらっしゃいます。

・ヤツェク
グレタの夫。似顔絵はあまり似ませんでした汗
グレタとはフランスで出会い恋に落ちます。今は妻と子供を愛するよきパパです。
そして火災事故の悪夢に悩まされているグレタをずっと支えてきました。
グレタから写真について聞かれた直後どこかへ出かけたまま行方が分からなくなります。
なにやら秘密を抱えているようですが、グレタや子供への愛は本物のようです。
その他の登場人物
- ゲーヴィッツ
検察官。写真に赤いバツマークが付けられていた女性:アレックスの父親。
アレックスは交通事故で亡くなったと思われていたが、死刑囚の元殺し屋から自分が殺したと告白される。 - カミラ
グレタの親友。よく隣の家を窓からのぞき見している。 - カロル
ラファウ(15年前の火災事故で亡くなったグレタの当時の恋人)の父。
毎年グレタに花束を贈っている。
『ジャスト・ワン・ルック』見どころと感想
物語の結末や核心には触れていませんが、2話以降のストーリー展開の内容を含んでいます。
過去と現在、交錯するストーリー
過去と現在進行形で起こっている2つの事件、過去の事件の真相がひとつ解き明かされるたび、現在起きている事件の手掛かりが得られていく。その逆もしかり。
私はハーランコーベン作品は割と好んで見てて、この過去の事件と現在の事件でつながりを持たせて展開されていくのはハーランコーベン作品においては結構よく使われているパターンですよね。
2つの事件が交錯しながら真相解明に徐々に近づいていきますので、視聴者はどんどんその世界に引き込まれていきます。1話見て寝ようと思ってたのに続きが気になって眠れません。
幸い全エピソード数が6話で一話あたりも役40分~50分程度の長くないので、お休みの日なんかにイッキ見するのにはちょうどいいかもしれません。
ヤツェク無防備すぎー
これはちょっと見ていてつっこみたくなった話なんですけど
ヤツェクが殺し屋の男に対して「俺に構うな」って言い放って自分の車に戻ろうとする場面あるじゃないですか。でもってそのヤツェクの背中がガラ空きすぎるんですよね。
この時点では男が殺し屋なのは分かんないにしても、自分のことを付け狙っていた男に向ける背中ではないですよね。
それと殺し屋がカミラの隣の家に不法侵入して、警官がやってくる場面。
警官が殺し屋の嘘を見破って2階に誘導しようとします・・・そして逆に殺し屋にやられちゃうんですけど。早く応援を呼べよっ って心の中で思ってしまいました。
良質なミステリーを楽しみたい人におすすめ
結局事件が解決しても残されていた謎があったんですが、最後にしっかりと回収してくれました。
「ジャスト・ワン・ルック」は、緊張感のあるストーリー展開とキャラクターの心理描写が見事に絡み合った良質なミステリードラマです。
最後のどんでん返しまで視聴者を飽きさせず、一気に観てしまうことでしょう。
特に最終話のラスト10分は、息をのむような展開で、まさに震撼させられる瞬間です。
良質なミステリーを楽しみたい方、またハーランコーベン作品が好きな方にはぜひおすすめしたい作品です。
このレビューを読んで気になった方はぜひNETFLIX でチェックしてみてください。
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