今回はNetflixオリジナルシリーズ「インサイドマン ー囚われた者ー」の内容紹介と感想をネタバレなしでお届けします。
『インサイドマン ー囚われた者ー』ドラマ基本情報
- タイトル: インサイドマン -囚われた者-
- ジャンル: サスペンス/ミステリー
- 公開年: 2022年
- エピソード数: 全4話
- 配信プラットフォーム: Netflix
『インサイドマン ー囚われた者ー』あらすじ
ロンドンを走る電車の中、一人の男性に絡まれるベス。同じ電車に乗っていたジャニスの機転を利かせた行動により、ベスは助けられる。降車後、ベスはジャニスに取材をお願いし、連絡先を交換する。
ある日、牧師のハリーは、聖堂番のエドガーからUSBメモリを預かってくれと頼まれる。その中にはポルノが入っており、母親に見つからないよう隠すためだった。最初は断るハリーだったが、USBメモリを差し出すエドガーの手首に刻まれた傷を見て、仕方なく引き受ける。
預かったUSBメモリを上着のポケットに入れ帰宅したハリー。しかし、思いがけず息子ベンの家庭教師であるジャニスにUSBメモリの中身を見られてしまう。
そこには虐待される子どもたちが映っており、それは単なるポルノではなく児童ポルノだった。
映像を見て言葉を失うジャニス。その顔を見てベンは冗談半分に「ポルノでも見たのか」と声をかける。ベンは児童ポルノのことを知らずに冗談を言ったのだが、その言葉でジャニスはUSBメモリがベンのものだと思い込んでしまう。
ハリーはエドガーの名前を伏せて本当のことを話そうとするが、ジャニスは彼がベンを庇っていると思い、受け入れようとしない。このままではベンの人生が終わってしまう。しかし、真相を話せばエドガーが自ら命を絶つかもしれない…。
ジャニスは子どもたちが虐待されていた事実を通報しようとハリーの家から逃げ出そうとするが、ハリーに腕を掴まれてしまう。助けを求めようと叫ぶジャニス。その口をふさごうとするハリーの手に噛みつくが、突き飛ばされ地下室へと続く階段を転げ落ちる。
一時は彼女の身を案じるも冷静さを失ったハリーは、鍵をかけ彼女を地下室に閉じ込めてしまう。
一方、ベスは取材のため、刑務所の中から難事件を解決するという死刑囚グリーフ・ジェファーソンの元を訪れる。
『インサイドマン ー囚われた者ー』登場人物とキャスト
ハリー・ワトリング(デイヴィッド・テナント) – 教会の牧師。
ジェファーソン・グリーフ(スタンリー・トゥッチ) – 妻殺しの罪で服役中の死刑囚。
ベス・ダヴェンポート(リディア・ウェスト) – ジャーナリスト。
ジャニス・ファイフ(ドリー・ウェルズ) – ベンの家庭教師。
ベン – ハリーの息子。
メアリー – ハリーの妻。
エドガー – 教会の聖堂番。母ヒルダに怯えている。
ディロン – 死刑囚。並外れた記憶力を持つ。
『インサイドマン ー囚われた者ー』感想
「誰もが人殺しだ。もっともな理由と嫌な一日があれば。」
これは作中でグリーフが言った言葉なのですが、この言葉がドラマ全体のテーマを物語っています。
条件が揃いさえすれば、どんな人でも犯罪を犯してしまう可能性があるということですね。
「嫌な一日」というのは「ツイていない日」とも言えるでしょう。
ハリーの場合、第一話でジャニスを監禁するという行為に出たわけですが、手段はどうであれ、これは愛する家族を守るため、困っている人を助けるためというのが理由ですね。
その日はエドガーからUSBメモリを渡され、それをジャニスに見られ、ベンのものだという誤解を生んでしまう、とすべてが運悪く進んだ結果であり、まさにハリーにとってはツイてない日と言えるでしょう。
皆に慕われ、家族からも愛されている牧師。そんなハリーが抱える葛藤が加害者の人間心理としてうまく表現され、そんな彼に共感を覚えすらもしました。
一方で、自分の信念こそが正義であり、ハリーの話に聞く耳をも持たないジャニス。監禁される身ながらも、言葉巧みにハリーやメアリーを操ろうとする彼女に嫌悪感や恐怖心を抱いた方は私だけではないはずです笑
このあたりの対比がうまく描かれているところも非常に面白かったです。
ハリーはこの窮地を乗り越えることができるのか、ジャニスの運命は…。
そしてベスとグリーフがこの事件にどのように絡んでくるかも気になるところです。
全4話と比較的短いドラマですがかなり見ごたえがあります。謎解きが好きな人にはぜひおすすめしたい一作です。続編や前日譚にも期待ですね。
この作品を見た方で私と違う視点での感想などがあればぜひコメントで教えてくれると嬉しいです。
コメント