【ネタバレ】HBO 『The Last of Us|ラストオブアス』シーズン2第4話「1日目」感想

【ネタバレ注意】
このレビューには『The Last of Us|ラストオブアス』シーズン2第4話「1日目」のネタバレが含まれています。未視聴の方はご注意ください。

目次

ラストオブアスシーズン2第4話「1日目」あらすじ

前回までのおさらい

ジョエルを殺したアビーへの報復を求める議題は、ジャクソンの評議会によって否決された。しかし、エリーは復讐を諦めず、ディーナとともに旅立つ。そして長い道のりを経て、ついに目的地であるシアトルへと辿り着いた。

あらすじ

エリーとディーナはシアトルに到着し、まずは薬局の廃墟で物資を調達する。ディーナはそこで何かを発見し、エリーは彼女の様子の変化に気付く。

その後、エリーは双眼鏡でWLFの基地と思われる建物を見つけ、夜まで待機するために廃墟となったレコード店へ移動。

一方その頃、WLFのリーダーであるアイザックはセラファイトの男を拷問し、次の標的を聞き出そうとするが、男は口を割らず、アイザックに射殺される。

夜になり、エリーとディーナはWLF基地に誰かが侵入した痕跡を見つけ、割れた窓から内部へ侵入。そこではWLFのメンバーが無残に殺されており、壁には血で「あのお方の愛を感じよ」と書かれていた。エリーは、シアトルへ向かう途中に森で殺されていた集団の仕業だと推測する。

直後、無線で応援を受けていたWLFメンバーが駆け付ける。エリーとディーナは身を隠すが見つかり、WLFの兵士2人を殺して逃走。トンネルの奥へ逃げ込むも、WLFが反対側から回り込み、発煙筒を投げ込む。その刺激で菌糸が感知し、潜んでいた感染者たちがWLF兵に襲い掛かる。

エリーとディーナも感染者に狙われ、逃走する途中でディーナが嚙まれそうになる。その瞬間、エリーは自分の腕を差し出し、ディーナを守るために感染者に嚙まれる。

その後、劇場跡の建物の中に逃げ込むが、ディーナはエリーに銃を向ける。しかし、エリーは免疫を持っていることを明かし、感染していないことを証明する。

安心したディーナは、自分が妊娠していることを告げる。ふたりは口づけを交わし、その場所で夜を明かす。翌朝、WLFの無線を拾い、レイクヒルにノラがいることを知る。ノラがアビーの居場所を知っていると考えたふたりは、レイクヒルへ向かう。

ラストオブアスシーズン2第4話「1日目」解説

スカー?セラファイト?

今回のエピソードでは、「セラファイト」「スカー」という言葉が登場し、困惑した方もいるかもしれません。これらは、前回のエピソードで指笛を吹いていた集団を指す名称です。

「セラファイト」は彼ら自身が使う正式な名称であり、彼らはこの名で自分たちを呼びます。
一方、「スカー」は俗称であり、彼らが顔に傷を入れる習慣があるため、WLFのメンバーが「傷跡(Scar)」と揶揄する形で呼んでいるものです。

彼らはWLFと対立する勢力のようですが、果たしてエリーとディーナの味方となるのか、それとも新たな脅威となるのか——今後の展開が気になりますね!

ノラって誰だっけ?

エリーとディーナは、ノラがレイクヒルにいることを知り、ふたりで向かう決意を固めます。そして、今回のエピソードはここで幕を閉じました。

登場人物の名前を覚えるのが苦手な私は、「ノラって誰?」となってしまいました💦

ノラは、第2話にアビーの仲間として登場した坊主頭の女性です。
次回は、ノラからアビーの居場所を聞き出せるかどうかが重要なポイントになりそうですね。

ラストオブアスシーズン2第4話「1日目」感想

今回のエピソードは、涙あり、スリルあり、恋愛ありの濃密な展開でした。
特に印象的だったのは、廃墟となったレコード店でエリーがギターを見つけ、その場でチューニングしながら弾き語りをするシーン。

砕けた壁から光が差し込む中、エリーが静かに歌い始める瞬間、時間が止まったような感覚に包まれました。その歌声には、彼女の想いや過去の記憶が滲み出ているようで、気づけば涙が溢れていました。

そして、その姿を目の前で見つめるディーナの瞳には、静かに涙が浮かんでいました。彼女の表情は、まるで観てる自分の心情をそのまま映し出してくれているようで、その一瞬があまりにも美しく、感情が込み上げてきて涙が止まりませんでした。

このシーンはただの演奏ではなく、エリーの心の内側を垣間見るような時間でもありました。彼女の歌声に込められた想い、そしてそれを感じ取るディーナ——二人の間に流れる静かな空気が、この物語の奥行きをより深いものにしていました。

エリーが歌っていた「Take On Me」は、1985年にノルウェーのバンドa-haがリリースした楽曲で、世界的にヒットした名曲です。特徴的なシンセポップのメロディと、印象的なミュージックビデオで知られています。

この曲のことは知らない方でも、原曲20秒くらいから流れるメロディは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

エリーのアコースティックなアレンジと、演じるベラ・ラムジーの優しく語り掛けるような歌声が重なり、懐かしさと切なさが胸に染みわたる瞬間でした。

演奏が終わり、ディーナは涙を手で押さえながら、「うまくなったね」と声をかけます。するとエリーは静かに「ジョエルと練習したから」と答え、ディーナが「いい先生だね」と返します。その言葉に、エリーは少し間をおいて「本当に」と呟きました。

このわずかなやり取りに込められた感情の深さに、私の涙腺は崩壊しました。ジョエルとの思い出が滲み出るこのシーンには、ただの会話以上の重みがあり、愛情、喪失、そして受け継がれる想いがすべて詰まっていたように思います。

今もこのシーンを見ながらこの文章を書いているんですが、何度見ても胸が締め付けられ、涙がこぼれそうになります。静かなギターの旋律と、二人の間に流れる空気——それが心に優しく響き続けます。

このシーンは間違いなくラストオブアスシーズン2のお気に入りのシーンのひとつとなりそうです。


それでは今回はこのへんで。
今回のレビューが少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。それではまた次回!

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