今回はNetflixオリジナルシリーズ「アメリカ、夜明けの刻」の基本情報とレビューをネタバレなしでお届けします。
歴史の軌跡を辿る壮大なドラマ!
ストーリー概要: 1800年代のアメリカ西部を舞台に、異なる背景を持つキャラクターたちの運命が交錯する物語。壮大なスケールで描かれたこの歴史ドラマでは、開拓者たちの夢と闘争が描かれ、彼らの旅路が歴史の一部として記されていきます。
『アメリカ、夜明けの刻』基本情報
- 原題: American Primeval
- ジャンル: 西部劇、ヒューマンドラマ
- 公開年: 2025年
- エピソード数: 全6話
- 配信プラットフォーム: Netflix
『アメリカ、夜明けの刻』あらすじ
1857年 アメリカ西部。
夫の元を訪れるため、ボストンからユタ州クリックス・スプリングスを目指すサラと息子デヴィン。
道中、フォート・ブリッジャーで落ち合う予定であった案内人の姿はなく、案内人との仲介役だった男はイカれたフランス人との口論の末銃殺されてしまう。
困ったサラは、フォート・ブリッジャーの主ジムから紹介されたアイザックに、クリックス・スプリングスまでのガイドを頼むが断られてしまう。
途方に暮れるサラは、荷馬車の準備をしていたモルモン教徒のジェイコブに同行を申し出る。難色を示すジェイコブだったが、彼の妻アビッシュの口添えもありサラとデヴィンは一行に加わることを許される。
一行は道中他の入植者たちと合流し休息をとるが、そこで何者かの集団による襲撃を受けてしまう。 矢が降り注ぎ、銃声が響き、悲鳴が飛び交う混乱と恐怖の中、サラはデヴィンを連れ必死に逃げ出そうとする。 追手に追われる2人の前に、ガイドを断ったはずのアイザックが現れる。
『アメリカ、夜明けの刻』登場人物とキャスト
- アイザック・リード(テイラー・キッチュ):深い傷を抱えた男。フォート・ブリッジャー近くの川で生活している。
- サラ・ホロウェイ(ベティ・ギルピン):息子デヴィンを連れ、夫がいるユタ州を目指す女性。
- デヴィン・ホロウェイ(プレストン・モタ):サラの息子。
- ジェイコブ・プラット(デイン・デハーン):モルモン教徒。荷馬車隊を率いている。
- アビッシュ・プラット(サウラ・ライトフット・レオン):ジェイコブの妻。
- トゥームーンズ(ショーニー・ポイエー):村を追われた先住民。サラとデヴィンの荷馬車に隠れていたことがきっかけで、襲撃以降二人と行動を共にする。
- ジム・ブリッジャー(シェー・ウィガム):フォート・ブリッジャーの指導者。
『アメリカ、夜明けの刻』解説
作中モルモン教やモルモン教徒という言葉が頻繁に出てきます。
事前に知っておくと物語の理解度が深まるかと思い、簡単に調べてみましたので、参考程度にどうぞ。
- モルモン教
モルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)は、1830年にジョセフ・スミスによってアメリカで創設されたキリスト教系の一派。その教徒(末日聖徒)は、世界中に広がっており、特にユタ州に多くの信者がいます。
モルモン教の名前の由来は聖典「モルモン書」で、さらにその由来は、古代アメリカ大陸の預言者モルモンからきているそうです。またモルモン教は以前の通称とされ、末日聖徒イエス・キリスト教会の使用が推奨されているそうです。
『アメリカ、夜明けの刻』見どころと感想
『アメリカ、夜明けの刻』の見どころは、なんといっても壮大なスケールで描かれる西部劇です。広大な荒野や険しい雪山を舞台に、さまざまなドラマが繰り広げられます。その壮大な風景は一見の価値があります。1857年のアメリカ西部の開拓時代を舞台にしており、その時代の文化や生活が細かく再現されています。歴史的な出来事や人物も登場し、時代の雰囲気を味わうことができます。
アクションシーンも圧巻で、特に第一話終盤の襲撃のシーンは作品全体を通してもかなり迫力のあるシーンでした。見終わった後に改めてそのシーンを見てみると、カット数が少ない(少なく見せている)のに驚かされます。流れるようなカメラワークで登場人物の視点が切り替わり、息をのむ展開を臨場感たっぷりに味わえました。
襲撃以降、物語は複数の登場人物の視点で描かれていき、それらが交錯することで物語が織りなされていく様子がとても魅力的です。特にアビッシュの凛とした姿が素晴らしいです。一方で中心人物のサラは見た目に反して落ち着きがなく、アイザックの指示を無視したり感情優先で行動したりする姿が目立ちます。それに比べて息子のデヴィンの方がよほどしっかりしていると感じました(笑)。
壮大な景色を背景に繰り広げられる人間ドラマやアクションシーンが魅力のこの作品は、『ゲーム・オブ・スローンズ』や『バイキング』、『アウトランダー』が好きな人にはぜひ楽しんでもらいたい作品です。
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