型破りな頭脳を持つシングルマザーが、LAPDの難事件に挑む――そんなユニークな設定で注目を集める『ハイ・ポテンシャル』。
本記事では、ネタバレなしでドラマの魅力・登場人物・各話のあらすじを紹介します。
📌 この記事を読むとわかること
- 『ハイ・ポテンシャル』がどんなドラマなのか?
- 作品が描くテーマや、見どころのポイント
- 視聴者のリアルな感想から見える、作品の雰囲気や魅力
🔍 この記事はこんな方におすすめです
- 次に観る海外ドラマを探している方
- シーズン2の配信情報を見て気になった方
- ネタバレなしで各エピソードのあらすじや登場人物を押さえておきたい方
『ハイ・ポテンシャル』ってどんなドラマ?|作品情報とあらすじ
🧤 『ハイ・ポテンシャル』とは?
『ハイ・ポテンシャル(High Potential)』は、2025年1月23日からDisney+にて配信が始まったクライム・コメディドラマです。
主人公は、IQ160の頭脳を持つ型破りなシングルマザー・モルガン。
彼女が警察の捜査コンサルタントとして、常識にとらわれない方法で難事件を解決していく姿を描いています。
🇫🇷 原作はフランスの大ヒットドラマ
『ハイ・ポテンシャル』は、フランスのテレビ局TF1で放送された『HPI(Haut Potentiel Intellectuel)』のアメリカ版リメイクです。
フランス版では、オードリー・フルーロが主人公モルガンを演じ、ユーモアと推理が融合したライトな探偵ドラマとして人気を博しました。
視聴率は平均1150万人を超え、フランスのテレビ史上でもトップクラスのヒット作となりました。
オリジナルのフランス版『HPI』は、日本では『モルガン 天才捜査コンサルタントの殺人事件簿』というタイトルでHuluにて配信中です。
🇺🇸 アメリカ版の特徴
アメリカ版では、ケイトリン・オルソンが主人公モルガンを演じ、舞台を現代アメリカに移してリメイクされています。
制作は『グッド・プレイス』や『オデッセイ』を手がけたドリュー・ゴダードが担当し、原作のユーモアと感情を活かしつつ、アメリカらしいテンポと演出が加えられています。
配信は2025年1月23日(木)からDisney+でスタートし、ABCでも放送中。
初回から高視聴率を記録し、今後のシリーズ化も期待されています。
🎬 『ハイ・ポテンシャル』作品情報
- 原作:フランスのテレビドラマ『HPI(Haut Potentiel Intellectuel)』
- 原題:High Potential
- ジャンル:クライム・サスペンス/コメディ・ドラマ
- 主演:ケイトリン・オルソン(Caitlin Olson)
- 制作:ドリュー・ゴダード(Drew Goddard)
- 配信プラットフォーム:Disney+
- 配信開始日:2025年1月23日(木)
- 全シーズン数(全エピソード数):シーズン1(全13話)
📖 『ハイ・ポテンシャル』あらすじ
IQ160の頭脳を持つシングルマザー、モルガン・ギロリー(ケイトリン・オルソン)は、ロサンゼルス警察署で清掃員として働いていた。
ある日、未解決事件の捜査ボードに勝手に修正を加えたことで、その天才的な推理力が警察に発見される。
その能力を買われ、モルガンは捜査コンサルタントとして正式に採用されることに。
彼女は、融通の利かないベテラン刑事カラデック(ダニエル・サンジャタ)とタッグを組み、型破りな発想と観察力で次々と難事件を解決していく。
一方で、モルガン自身にも15年前に失踪した夫の謎という個人的な問題があり、物語は彼女の過去と現在が交錯しながら進展していく。
『ハイ・ポテンシャル』見どころ
『ハイ・ポテンシャル』って、何がそんなに面白いの?
実際に観てみると、テンポの良さやキャラクターの掛け合い、そしてモルガンの型破りな推理など、グッと引き込まれるポイントがたくさんあります。
ここでは、筆者が「これは見どころ!」と感じた3つの魅力を紹介していきます。
『ハイ・ポテンシャル』のここが面白い!①
🧠 モルガンの型破りな推理
モルガンは「HPI(High Potential Individual)」として、IQ160というずば抜けた知性を持つ人物。
記憶力・観察力・推理力のすべてが桁違いで、現場の状況や写真、被害者の服装など、わずかな手がかりから事件の構造を瞬時に読み解いていきます。
ドキュメンタリー鑑賞を好み、科学・歴史・心理など幅広い分野に精通。
一度見聞きした情報は忘れず、膨大な知識と記憶が彼女の推理に深みを与えます。
その仮説は一見突飛に見えても、必ず論理的な根拠に裏付けられており、
モルガン自身がその思考のプロセスを丁寧に解説してくれるため、視聴者も「なるほど」と納得しながら物語に引き込まれていきます。
常識にとらわれない発想と、圧倒的な情報処理力。
モルガンの推理は、まさに『ハイ・ポテンシャル』の知的快感を象徴する見どころです。
『ハイ・ポテンシャル』のここが面白い!②
🤝 コンビの掛け合いとチームの連携
モルガンとカラデック刑事は、性格も価値観も正反対。
皮肉とユーモアが飛び交う掛け合いは、事件の緊張感をほどよく和らげ、物語に人間味を添えてくれます。
当初はモルガンの型破りな推理に戸惑い、距離を置いていたカラデックですが、
彼女の的確な洞察と実績を目の当たりにするうちに、少しずつ信頼を寄せるようになります。
その変化が丁寧に描かれていて、視聴者も自然と二人の関係に引き込まれていきます。
さらに、ソート警部補をはじめとする署内のメンバーたちとの連携も見どころ。
それぞれの役割が明確で、チームとしての動きがスムーズかつ心地よく、
「このメンバーなら事件を解決できる」と思わせてくれる安心感があります。
ユーモアと信頼、そしてプロフェッショナルな連携。
『ハイ・ポテンシャル』は、キャラクター同士の関係性が物語の魅力を何倍にも引き上げています。
『ハイ・ポテンシャル』のここが面白い!③
⏱️ 1話完結でテンポよく進む展開
『ハイ・ポテンシャル』は基本的に1話完結型で、1エピソード約45分。
毎回ひとつの事件がその話の中で完結するため、テンポよくサクサク進む展開が魅力です。
複雑で長期的な伏線に縛られず、気軽に見れる安心感があります。
とはいえ、単なる“事件解決もの”にとどまらないのがこの作品の面白さ。
モルガンの元夫ローマンに関する過去や謎が、各話の合間に少しずつ明かされていき、
視聴者の「次も見たい」という気持ちを自然に引き出します。
1話完結の気軽さと、物語全体に流れる継続的な緊張感。
この絶妙なバランスが、『ハイ・ポテンシャル』を“見やすくて奥深い”作品にしています。
『ハイ・ポテンシャル』登場人物とキャスト
🍭 主人公:モルガン
- モルガン・ギロリー(演:ケイトリン・オルソン)
ロサンゼルス市警の警察署で夜間清掃員として働くシングルマザー。
IQ160の高い知能を持つHPI(High Potential Individual)=高潜在能力者。
彼女には強迫観念があり、間違っているものを見つけると気になって夜も眠れなくなるほど。
ある日、清掃中に目にした捜査資料から事件の捜査ボードに誤りを見つけ、思わず勝手に修正を加えてしまう。
その行動がきっかけとなり、ソート警部補から捜査協力を依頼されること。
最初は申し出を断っていたモルガンだったが、事件に巻き込まれて行方不明になった女性を心配する娘の姿を見て、協力を決意。事件を見事に解決した後、正式に捜査コンサルタントとしての仕事を依頼される。
家族は、1番目の夫ローマンとの間に生まれた娘エバと、2番目の夫ルドとの間に生まれたエリオットとクロエの3人。ルドとは離婚後も家族のような関係を保ちながら、協力して子育てを続けている。
1番目の夫ローマンは15年前、エバのおむつを買いに出かけたまま失踪しており、モルガンはコンサルタントとしての仕事を引き受ける条件として、ソート警部補にローマンの捜索を依頼する。
👮 ロス市警(LAPD)
- アダム・カラデック(演:ダニエル・サンジャタ)
重大犯罪課の巡査部長。几帳面で真面目、規則を重んじるタイプで、モルガンの型破りな行動に最初は戸惑いながらも、次第にその能力を認めていく。 - セレナ・ソート(演:ジュディ・レイエス)
重大犯罪課の警部補。冷静で有能、現場経験も豊富なリーダーとしてチームを率いている。モルガンの型破りな行動に最初は警戒しつつも、その天才的な観察力と推理力を認め、捜査協力を依頼する人物。モルガンの良き理解者でもある。 - ダフネ・フォレスター(演:ジャヴィシア・レスリー)
重大犯罪課の分析官。オズの相棒。 - レフ・オズディル(演:デニス・アクデニス)
重大犯罪課の若手刑事。ダフネの相棒。 - メロン警部補(演:ギャレット・ディラハント)
強盗殺人課の警部補。
🏡 モルガンの家族
- エバ(演:アミラ・J)
モルガンと最初の夫ローマンとの間に生まれた長女。ローマンのことはほとんど覚えておらず、エバは自分が父に捨てられたのだと思い込んでいる。その思いが、モルガンにローマンの捜索を決意させるきっかけとなる。 - エリオット(演:マシュー・ラム)
モルガンと2番目の夫ルドとの間に生まれた息子。 - クロエ
モルガンと2番目の夫ルドとの間に生まれた赤ちゃん。 - ルド(演:タラン・キラム)
モルガンの2番目の夫で、エリオットとクロエの父。
現在はモルガンと離婚しているが、良好な関係を保ち、協力して子育てを続けている。
🎭 その他
- ローマン・シンキエラ
モルガンの最初の夫で画家。15年前、車でエバのおむつを買いに行ったまま失踪している。 - トム・フローレス(演:J・D・パルド)
ロサンゼルス警察の清掃員。昼は清掃員として働き、夜は看護学校に通っている。 - ジオ・コンフォース(演:ドメニク・ランバルドッツィ)
ローマンが失踪時に会っていた男。 - ライダー(演:ハドソン・マクレディ)
エバの友人。
『ハイ・ポテンシャル』エピソードガイド
🧹 第1話:「パイロット」
殺人事件が発生。被害者は男性のアンソニー。彼は自宅で銃殺され、妻リネットは行方不明に。
警察は、リネットが犯人である可能性が高いと見て捜査を進めていた。
しかし、夜間に警察署で清掃員として働くモルガンは、事件現場の写真からリネットも被害者であると推理。
捜査ボードに記された「容疑者」の文字を「被害者」に書き換えてしまう。
呼び出されたモルガンは、推理の根拠を説明。
さらに、被害者宅の監視カメラ映像が数か月前のものであることを見抜き、署長セレナから捜査協力を打診される。
事件を見事に解決へ導いたモルガンは、正式にコンサルタントとしての仕事を依頼される。
当初は断る彼女であったが、15年前に姿を消した元夫ローマン・シンキエラの捜索を条件に、協力を引き受けることに。
登場人物
- アンソニー・アコスタ
被害者の男性 - リネット・アコスタ
アンソニーの妻 - レティ・アコスタ
アンソニーとリネットの娘 - ソフィア・ベリエ
リネットの妹 - リシュカ・ジャン
上司ダイモンを訴え敗訴した女性 - サラ
リネットの同僚だった女性 - ダイモン
リネットの顧客
🕺🏾 第2話:「暗闇のダンサー」
建物の3階から車の上に転落し、重傷を負った少年デミアン。
タップシューズを履いていた彼を見て、刑事カラデックは「自殺の前に最後のダンスを踊っていた」と推測する。
しかし、モルガンは「自分の愛車を傷つけるようなことはしない」として自殺説を否定。
誰かと一緒に踊っていたところを、何者かに突き落とされたと推理する。
さらに、デミアンが転落した場所から、彼のものではないスマートフォンを発見する。
母ウィニーによれば、デミアンは自動車整備工場(BSB)で働きながら、ブロードウェイを目指していたという。
その後、見舞いに訪れた同僚ローランドの特徴から、モルガンは彼がスマホの持ち主だと見抜く。
取り調べでローランドは、デミアンを「兄弟同然の存在で、ダンスを教えてくれた」と語る。
昨夜は一緒に踊っていたが、何者かに押し倒され、気づいたときにはデミアンが転落していたと主張する。
登場人物
- デミアン・ロス
転落した少年 - ウィニー・ロス
デミアンの母 - ローランド
デミアンの同僚 - ノックス
デミアンの同僚 - デイン
デミアンの同僚 - グリフ
デミアンの同僚
🛁 第3話:「汚い悪党」
高級ホテルのバスタブで、男性の遺体が発見される。
金庫の中から財布が見つかり、身分証により男性はアーネスト・ロサーノと特定された。
ホテルの監視映像から、最後に彼と接触していたボウマン医師が容疑者として浮上。
しかしボウマン医師は、「自分が部屋を出た時点ではアーネストはまだ生きていた」と容疑を否認する。
モルガンは、部屋に残されていたロウソクの燃え残り具合に着目。
その燃焼時間の不自然さから、ボウマン医師ではなく、第三者が犯行に関与した可能性を導き出す。
その後の調査で、被害者はアーネスト・ロサーノではなく、彼になりすましていたエドアルド・コルテスであることが判明。
さらに、彼がグレンダという女性から20万ドル以上の小切手を受け取っていたことも明らかになる。
登場人物
- エドアルド・コルテス
被害者の男性 - アイリス・ボウマン
被害者と会っていた医師 - グレンダ・ウォーカー
介護施設で暮らす女性 - カイル・ウォーカー
グレンダの息子 - プラド
ホテルのバーテンダー
🏕️ 第4話:「サバイバル・モード」
元夫と二人の娘の行方が分からなくなったとして、ミアが父ジョンとともに警察署を訪れる。
前日、元夫ウェンデルが娘たちを迎えに来たが、夜になっても彼も娘たちも戻らなかったという。
ミアは、離婚の理由がウェンデルの環境保護活動への傾倒だったと語り、
父ジョンは「ウェンデルは過激派になっていた」と主張する。
モルガンとカラデックは、ウェンデルの自宅を捜索。
モルガンは温室で育てられていた野菜の不自然な配置に違和感を覚え、
「何かを隠している」と推理。掘り返すと、そこにはウェンデルの遺体が埋められていた。
登場人物
- ミア・アシュフォード
行方不明のふたりの少女の母親 - ウェンデル・ダン
ミアの元夫 - エリー
ミアとウェンデルの娘 - ペイジ
ミアとウェンデルの娘 - ジョン・アシュフォード
ミアの父 - カーティス
アシュフォード家の運転手 - サラ・ケラー
児童保護局の女性
🐸 第5話:「カエルは語る」
獣医のモニカが、診療所で遺体となって発見される。
腕には発疹があり、死因は心不全と診断されるが、プリンターからは「殺人」と印刷された紙が見つかる。
モルガンは、遺体の状況と猛毒を持つヤドクガエル“フレッド”がケースから消えていることに着目。
ハンドソープの容器の中にフレッドが隠されていると見抜き、毒による殺害の可能性を指摘する。
モニカの友人ベサニーによれば、数日前にモニカは男と激しく揉めていたという。
ベサニーの息子ギャビンも、モニカが男に怒鳴られていたと証言する。
ギャビンの証言をもとに作成された似顔絵を見たモニカの両親は、それがモニカの元恋人シェーン・シジェだと語る。
シェーンは服役していたが、先月釈放されており、足首にはGPS監視装置が装着されていたため、アリバイがあった。
一方、モニカの診療所には、ペットのタランチュラを失ったロドニーが悪評を書き込んでいたことが判明。
そして、ハリウッドにあるモニカの家には、事件の真相に迫る驚くべきものが隠されていた。
登場人物
- モニカ・デービス
被害者 外来種専門の獣医 - ベサニー・リード
モニカの友人 - ネイサン・リード
ベサニーの夫 - ギャビン
ベサニーとネイサンの息子 - シェーン・シジェ
12年前モニカが付き合っていた男 - ロドニー
ネットに診療所の悪評を書き込んでいた男
🍾 第6話:「二日酔い」
医療機器メーカー・メットケア社で殺人事件が発生。
前夜には、新製品発売を記念したパーティが夜遅くまで開催されていた。
被害者は、同社のCEO・イレイン。
凶器は、彼女が受賞した賞のトロフィー。現場の壁には「FOREVER」の文字が残されていた。
第一発見者であり、イレインの助手でもあるサムは、パーティで悪酔いしており、当時の記憶が曖昧だという。
モルガンとカラデックは、事件当時のサムの行動を調べるため、彼女のオフィスを捜索。
そこにあったノートには、イレインに殺意を抱いていたかのような絵が描かれていた。
受付係のデニースは、パーティに招待されていない人物が参加していたと証言。
モルガンはその人物が、メットケア社の製品利用者の家族・カルメンであることを突き止める。
登場人物
- イレイン・バートン
被害者 メットケア社のCEO - サマンサ・ウォズニアク(サム)
イレインの助手 - エリック・バートン
イレインの夫 - デニース・フィッシャー
メットケア社の受付係 - ニーナ
イレインの元助手 - ニコ・ヒメネス
メットケア社の吸入器「カナイリー」の利用者 - カルメン・ヒメネス
ニコの母 - アルトゥロ・ヒメネス
ニコの父
💣 第7話:「我らの一員」
ロサンゼルス市警が武装グループにより占拠される。
犯人の要求は、殺人罪で起訴された男の無実を証明し、真犯人を見つけることだった。
モルガンは娘のエバとともに警察署を訪れていたが、人質として拘束されてしまう。
被害者は陸軍教官フランク・ウェバー。
彼は胸に一発の銃弾を受け、RV車の中で死亡していた。
近くのゴミ箱から見つかった凶器の銃には、ローガンの指紋が付着していた。
モルガンは、現場写真が貼られたボードを見て、その場にあったはずの何かが消えていることに気づく。
一方、カラデックはフランクの車を捜索し、彼が誰かを告訴しようとしていた事実を突き止める。
登場人物
- ブルック・カークマン
警察署を占拠した女 ローガンの恋人 - ジェレミー・デービス
警察署を占拠した男 - ローガン・ハンソン
フランク殺害の罪に問われた男 - フランク・ウェバー
殺害された男性 - ラベリー
ローガンを逮捕した刑事 - ローレン
フランクの娘
🏖️ 第8話:「執念」
ビーチで、頭から血を流して倒れている女性が発見される。
当初は脈がなく、死亡したと思われていたが、モルガンは彼女がまだ生きていることに気づく。
女性の恋人・モリスが提出していた行方不明届の情報から、彼女はUCLA大学院生のヘザー・ウォーレスと判明。
しかしその後の調査で、ヘザーは偽名であり、本名はペニー・ホールだったことが明らかに。
モルガンとカラデックは、ペニーがなぜ偽名を使っていたのかを探るため、彼女のアパートを訪れる。
大家の証言によれば、ペニーは同世代のルーカスと以前交際していたが、彼は殺害されたという。
ペニーは高級ブランド品を揃え、広告看板に月2,500ドルもの支払いをしていたことが判明。
さらに、クローゼットの奥には、ペニーがルーカス殺害事件を独自に調べていた痕跡が隠されていた。
登場人物
- ペニー・ホール
頭を殴られ倒れていた女性 - モリス・ジャーディン
ペニーの年の離れた恋人 - ルーカス・フィリップス
2年前に殺害されたペニーの元恋人 - エドワード・ウィルソン
ルーカスが働いていたビーチクラブの責任者 - ブレイン・ウィルソン
エドワードの弟 - キャメロン・スミス(スウィズ)
ビーチにいた男 - シェルビー・ハーバーツ
ビーチクラブ会員の女性
⚾️ 第9話:「ラム」
ドジャースの試合実況者・マービンが殺害される。
目撃者の証言によれば、犯人は午前5時ごろ車でマービンを轢いた後、バックして再び轢いたという。
モルガンは、被害者の時計に付着した塗料や現場に残されたタイヤ痕の幅から、
犯人が乗っていた車が青のジェンセン・インターセプター(1960〜70年代のイギリス製GTカー)であると特定する。
近くのマンションの駐車場からは、バンパーが凹んだ青のインターセプターが発見される。
マービンの息子・デクスターは、父をそそのかして遺産相続人になったティアナ・ジョンソンが犯人だと主張。
マービンは、ティアナを相続人から外し、デクスターを加えると電話で話していたとされ、
それに気づいたティアナが殺害に及んだ可能性があるという。
マービンは殺害直前、デクスターとの電話で「ティドリーウィンクス」という謎の言葉を口にしていた。
さらに、隣人のフィルは、マービンの犬の鳴き声に苦情を言ったことで、
睡眠薬を飲ませて殺したと濡れ衣を着せられ、訴えられた過去を語る。
モルガンとソート警部補は、ジオに接触し15年前にローマンと会っていた理由を探ろうとする。
登場人物
- マービン・プライス
被害者 野球の実況者 - フィル・エルコ
マービンの隣人 - デクスター・プライス
マービンの息子 - ティアナ・ジョンソン
マービンと暮らしていた女性 - マーセラ
マービン家の家政婦 - オリビエ・デュボワ
整備士
🛝 第10話:「滑り台と殺人」
公園の滑り台で、女性の遺体が発見される。
被害者は子守のタラ・フォーリー。
公園にいた子守仲間たちの証言によると、最近周辺を怪しい男がうろついていたという。
検視の結果、タラは別の場所で鈍器による頭部への一撃を受けた後、公園に逃げ込み、滑り台の中に隠れていたことが判明する。
タラが子守として働いていたルイス家のジェフは、
彼女が「フランスの新聞を読む男に見張られている」と話していたと証言する。
モルガンとカラデックは、外国紙を扱う新聞スタンドを張り込み、
怪しい男の後を追う。男の正体は、元ロス市警交通部の探偵チャールズ・ラヴォア(通称チャック)だった。
チャックの話から、タラの調査を依頼したのは雇い主であるルイス家であることが明らかになる。
再びルイス家を訪れたモルガンとカラデック。
ブレッドは、タラの前任ローザの件や、SNS上での投稿をきっかけに、
タラの素行を調べるためチャックに依頼したと告白する。
登場人物
- タラ・フォーリー
被害者 ルイス家の子守 - オクサーナ
タラの子守仲間 - シンシア
タラの子守仲間 - ビン
タラの子守仲間 - マヌエラ
タラの子守仲間 - ブレット・ルイス
タラの雇い主 - ジェフ・ルイス
タラの雇い主 - チャールズ・ラヴォア(チャック)
探偵 - カリーナ・ウィルソン
SNSにタラの悪評を投稿していたとされる女性 - マーク・ウィルソン
カリーナの夫 - ブライアン・シュロッキー
タラ殺害の犯人を知っているという男性
🧖 第11話:「階段先のサウナ」
10年前の未解決事件に進展がある。
ドノバン家のジョージが死の直前、娘ヘザーの夫バリー殺しの罪を告白する。
事件は2014年の感謝祭翌日に発生。
バリーは自宅で殺害され、サウナの中で遺体が発見された。
家族は事故死と主張していたが、検視の結果、首の骨折が死因であることが判明。
階段から突き落とされた後、サウナに運ばれたとされ、他殺と判断されていた。
ジョージの妻レノアは、バリーがサウナに向かう姿を見たと証言。
しかし、血の付いたジョージのシャツが洗濯かごから見つかり、ジョージは起訴される。
事件当日、現場近くで密売人のビリーが交通違反で逮捕されていた。
バリーの遺体から薬物が検出されたことから、ジョージの弁護側は
「薬物取引のもつれによってビリーが殺害した」と主張し、ジョージは無罪となる。
当時、新人刑事だったソート警部補は、ジョージの人柄や足の不自由さから、
彼が犯人ではないと考えていた。
どうしてもこの事件を忘れられないソートは、モルガンに真犯人の捜査協力を依頼する。
登場人物
- バリー・ジョンソン
10年前に殺害された被害者 - ヘザー・ドノバン
バリーの妻 - ジョージ・ドノバン
ヘザーの父 死の直前にバリー殺しを告白する - レノア・ドノバン
ジョージの妻 - コーディ・ジョンソン
バリーとヘザーの息子 - クラーク・ドノバン
ジョージの息子 - ネッダ・ドノバン
クラークの元妻 - マティ・ドノバン
ジョージの息子 - ビリー・ロス
クスリの密売人
🧪 第12話:「パートナー」
IT業界の大物アンソン・ピアースが、オレンジ郡から飛行機でロサンゼルスに到着後、死亡する。
アンソンは、ディープフェイクを簡単に作成できるサービスを開発したことで知られる人物だった。
事件が空の上で発生した可能性があるとして、FBIが捜査に乗り出す。
カラデック刑事の元相棒であるFBI捜査官オリバーは、事件は自分たちの管轄だと主張し、捜査の主導権を握ろうとする。
モルガンは事件の真相を追うと同時に、カラデックとオリバーの間にある過去の因縁を探り始める。
アンソンの上着からUSBメモリが見つかるが、それは競合他社のものであり、モルガンはアンソン本人の所有物ではないと推測。
署内のパソコンで中身を確認しようとしたところ、ウイルスに感染してしまう。
FBIのプロファイリングでは、犯人は独身無職の白人男性で、アンソンと面識があった人物と分析される。
一方、モルガンは、犯人はアンソンを憎む引きこもりで技術嫌いの人物であり、動機は個人的な恨みだと考える。
FBIに届いた映像から、USBメモリをアンソンの上着に仕込んだ人物がサイモン・キーティングであることが判明。
取り調べに対しサイモンは、アンソンをハッキングすることで他のハッカーから守ろうとしたと主張し、殺害については否認する。
登場人物
- アンソン・ピアース
被害者 IT企業の創業者 - パーカー
アンソンの警護チーム - ハンク
アンソンの警護チーム - テリー
アンソンの警護チーム - ロニー・オリバー
FBI カラデックの元相棒 - リナ
FBI - グロリア・ピアース
アンソンの母 - サイモン・キーティング
アンソンの上着にUSBメモリを仕込んだ人物 - ケネス・サットン
毒物管理センターの学者 - ジュリー
ケネスの娘 故人 - アリア・ヴェール
AI規制を訴えるNPO団体の代表
🃏 第13話:「遊ぼう」
「制限時間は2時間」と書かれた紙と、椅子に縛られた男性の写真がメールで送られてくる。
本文には「スペンサー・ウォラス、遊ぼう」と記されていた。
彼の自宅マンションの前には、ジグソーパズルのピースが入った箱が置かれていた。
署内でパズルを組み立てるモルガン。完成したパズルは地図になっていたが、ピースが一つ欠けていた。
モルガンとカラデックは、欠けたピースの場所にスペンサーが拘束されていると推測し、現場へ向かう。
スペンサーの自宅ではインスリンが見つかり、2時間という制限は、彼が注射なしで生きられる時間を示していたことが判明する。
その後、スペンサーは彼が借りていた倉庫で無事に保護される。
しかし、犯人からは新たな犯行予告が警察に届く。
オズは、自身が参加していた遺族の自助会にスペンサーも参加していたことを思い出す。
さらに、スペンサーが倉庫の話をしていたことから、自助会のメンバーの中に犯人がいる可能性を疑い始める。
登場人物
- スペンサー・ウォラス
誘拐された男性 - チャールズ
自助会のメンバー - デビッド
自助会のメンバー - シエラ
自助会のメンバー
『ハイ・ポテンシャル』FAQ
『ハイ・ポテンシャル』評価と感想レビュー
🏅 IMDb / Filmarksの評価
🌍 IMDb
⭐ 7.6 / 10
🇯🇵 Filmarks
⭐ 4.1 / 5.0
※2025年9月時点
🌟 よく見られたポジティブな評価
- モルガンの頭脳とキャラが魅力的
→「IQ160の推理が気持ちいい」「型破りだけど憎めない」「エリン・ブロコビッチみたいなギャルママ感が最高」など、主人公モルガンの個性と知性に惹かれる声が多数。 - テンポの良さと見やすさ
→「サクサク進んで一気見できた」「無駄なシーンがなくて快適」「テンポが良くて中だるみしない」など、構成の軽快さが高評価。 - キャラ同士の関係性が微笑ましい
→「カラデックとの距離感が絶妙」「少しずつ信頼が育っていく感じがいい」「家族とのやりとりにほっこり」など、人間関係の描写に好意的な声。
🤔 賛否が分かれた・ややネガティブな意見
- 事件のテンポが早すぎる
→「誰が誰か分からなくなる時がある」「説明不足に感じる場面も」「もう少し余韻が欲しい」など、展開の速さに戸惑う声も。 - ラストの終わり方にモヤモヤ
→「続きが気になるけど中途半端」「S1の締め方が弱い」「伏線が回収されてない感じ」など、シーズン1の終盤に不満を感じる意見も。 - キャラの掘り下げが物足りない
→「もっと家族の描写が欲しい」「モルガン以外の人物が薄い」「周辺キャラの背景が見えづらい」など、人物描写の深さに課題を感じる声も。
🎯 総合的な印象
- “頭脳×感情”のバランスが心地よいライト・クライムドラマ
→ モルガンの天才的な推理と、母としての感情が交差することで、重すぎず軽すぎない絶妙なトーンに仕上がっている。テンポの良さとキャラの魅力で、気軽に楽しめる作品として支持されている。 - リメイクとしての完成度も高く、今後の展開に期待が集まる
→ フランス版の良さを活かしつつ、アメリカ版ならではの演出やキャストで再構築されており、シリーズ化への期待も高まっている。
📝 個人的レビューと評価まとめ
💬 感想
『ハイ・ポテンシャル』は一話完結型のサスペンスで、各エピソードごとに手口や動機が異なり、自分も推理しながら楽しめました。
ただ、推理といっても毎回モルガンの発想があまりに型破りで、人間の知識の範囲を超えているようなところがあり、「この人が犯人かな」と思う程度でしかついていけない場面もありました。
それでも、終盤で犯人が確定しつつある中、最後の10分でどんでん返しが待っている展開が多く、1話1話を最後まで飽きずに観ることができました。
少し気になった点を挙げるとすれば、これは自分の理解力の問題でもあるのですが、モルガンの推理の過程が視聴者にも説明されているものの、テンポが良すぎて一度では理解しきれないことがありました。
また、推理が突飛すぎて「理屈はわかるけど、それ以外の可能性もあるのでは?」と感じる場面もありました。
とはいえ、全体的にコミカルなテイストで描かれているため、そこまで気になるほどではありませんでした。
印象的だったのは、重大犯罪課チームの関係性です。
清掃員の女性がいきなりコンサルタントとして捜査に加わるという設定は、普通なら反発があってもおかしくないはずですが、カラデックは最初こそ対立しつつも、彼をはじめとするチームのメンバーがモルガンの能力を認め、仲間として迎え入れていく様子に絆を感じました。
モルガンの良き理解者であるソート警部補との関係もとても良かったです。
クライムサスペンスでありながら、ユーモアあふれる掛け合いが多く、雰囲気が重くなりすぎないのが本作の特徴ですが、最終話では一気にシリアスな展開となり、ぐっと引き込まれました。
続きが気になる終わり方だったので、まもなく配信されるシーズン2がとても楽しみです。
『ハイ・ポテンシャル』まとめ
IQ160のシングルマザーがLAPDの捜査に挑む――そんな型破りな設定ながら、1話完結型のテンポの良さと、ユーモアを交えた人間ドラマが絶妙に融合した『ハイ・ポテンシャル』。
モルガンの突飛な推理に振り回されながらも、毎話ラストに待ち受けるどんでん返しがクセになる展開で、最後まで飽きずに楽しめる作品です。
原作であるフランス版との違いを比較しながら観るのも、作品理解を深めるうえで一つの楽しみ方かもしれません。
シーズン2は9月17日配信開始予定です。お見逃しなく!
コメント